
株式会社KADOKAWA
まーぶるです。
今回は「異世界のんびり農家」第2巻の感想・評価です。
若干ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。
異世界のんびり農家 作品情報
原作
著者「内藤騎之介」イラスト「やすも」によるライトノベル。
異世界のんびり農家 第2巻 序盤あらすじ
※本あらすじはまーぶるが作品を読んでまとめた内容です。
間違いや表現がおかしい場合でも厳しいツッコミは入れずに大目に見てね!(。-∀-)
街尾火楽は二十代にブラック企業で体を酷使し三十九歳で享年をえ、神様から「健康な肉体」と「万能農具」を授けられ、異世界に転移する。
死の森と呼ばれる場所に拠点を構築し、仲間達と村を作って生活を始めていた。
集まってきた仲間には吸血鬼や天使族、鬼人族など様々な亜人のほかにインフェルノウルフやデーモンスパイダーなどのモンスターなど多種多様な種族がおり、住人ではないがドラゴンまでやって来るようになっていた。
そんなある日、下半身が蛇である亜人ラミアがクロやザブトンの子供たちと共にやってきて、「全面降伏します」と言われる。
意味の分からない火楽であったが、聞けばクロの子供たちとザブトンの子供たちがダンジョンアタックをしたダンジョンを支配しているのがラミア達とのことだった。
敵対する意思のないラミア達をお土産付きでダンジョンに戻らせ、友好的な関係を築けたのもつかの間、今度は見知らぬドラゴンが村を襲ってきた。
火楽の攻撃で何とか降伏されることが出来たが、そのドラゴンの正体は何とドライムの姉、ハクレンであった。
その他にも、新たな住人が村に増えたり、村の娯楽が充実したりと様々な変化が村に訪れる第2巻も見どころ満載です。
異世界のんびり農家 まーぶるおすすめポイント!
・ 多種多様な仲間(2巻)!!
・ さらなる村の発展!!
・ 視点の違う「閑話」
多種多様な仲間(2巻)!!
1巻の時も記載しましたが、2巻でもさらに多種多様な仲間が増えます。
友好関係を築けたラミア族に、ドラゴンであるドライムの一族やその中でも村に住むことになったハクレン、山エルフ族など、続々と大樹の村の関係者が増えていきます。
大樹の村の住人となった者は、大樹の村の中で活躍できる場をもっており楽しく過ごせていることが、火楽の村づくりは間違えていないのかなと思わせてくれます。
みなそれぞれ能力や得意なことが違うため村としての機能が段々とそろってきている感じです。
また武闘会の時には竜王であるドースや魔王、ルーのお爺ちゃんである始祖さんなど、そうそうたるメンバーが集まっています。
なんだか大樹の村を中心としたコミュニティが、その地域を牛耳る権力者たちの顔合わせの場の雰囲気を醸し出していますね。
そのうち火楽もこの中に否が応でも巻き込まれていくのでしょうか。
それはそれで楽しみ!
さらなる村の発展!!
2巻になると、大樹の村とその周辺がさらに発展していきます。
畑の拡張や別種族の受け入れ、その種族が住む村や建物の建築など果てなき広がりを見せています。
また物理的な発展だけではなく、娯楽もどんどん増えていきます。
個人間で遊べるボードゲームや、ピアノなどの芸術系、さらには武闘会開催など多様な娯楽を提供し、ただ住むだけの村から、住民として生活できる村に成長してきています。
しかもちゃんとルールを定め、各人が楽しく過ごせるようにする火楽と古株メンバーの知恵も大したものですね。
もしまーぶるが村を発展させるといっても大したことはできませんし、それだけ火楽と大樹の村の住人は優秀なんでしょうね。
まだまだ大樹の村は発展しそうです。
視点の違う「閑話」
1巻でもあったのですが、本作品は主役である火楽の一人称視点で描かれるナンバーが付いた区切りのほかに、「閑話」と書かれた別キャラクターの一人称視点での話しが合間に盛り込まれています。
例えば、訳も分からずラミア族から全面降伏を受けた火楽の件。
なぜそのような経緯になったかラミア族長ジュネアから見た話しが盛り込まれており、その結果火楽との対面となったかなど、ストーリーを保管してくれる別ストーリーがあるため分かりやすいです。
(明らかに別でストーリーを描くつもりで、火楽との会話は最小限にしているのでしょうけど。)
火楽視点ではストーリーをテンポよく進め途中で箸休め的なサイドストーリーという構成は、読んでいる側も頭の切り替えができて新たな気持ちで読むことができ、また火楽視点側のストーリーを再度読むことにより新たな機会ができるという良い循環になっていると思います。
個人的評価/感想
★★★★☆(★4)
・チャプターごとの村の間取り(?)に発展の痕跡が見えて楽しい
・1巻に続きさらに多彩な登場人物が色々動き回り楽しい
・1巻に続き文章の書き方に癖があり好き嫌いがあるかも
感想
1巻に続いて村の発展をさせていき、その発展する過程をまとめたストーリーがとても楽しいです。
住人や交流がさらに増えて、別の村まで作り始めるとはどんどん大樹の村はどこまで大きくなっていくのでしょうか。
さらに1巻ではあまり意識しませんでしたが、村にある施設や畑など、どのように発展していくかチャプターの挿絵を見るとよくわかる点も大好きです。
2巻目にして魔王や竜王、吸血鬼の始祖などとても上位の人たちがやってきてしまっていますが、火楽のあまり気負わないで接する姿もだんだん板についてきましたね。
時間もどんな発展を遂げていくのか、新たな登場人物がもっと触れるのか楽しみです!
それにしても、女の人に困らない火楽がとても羨ましい・・・
あ、目から赤い汗が・・・(ノД`)・゜・。