
「私、能力は平均値でって言ったよね! 」第2巻
アース・スターノベル
まーぶるです。
今回は「私、能力は平均値でって言ったよね!」第2巻の感想・評価です。
若干ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。
私、能力は平均値でって言ったよね! 作品情報
原作
著者「FUNA」イラスト「亜方逸樹」によるライトノベル。
私、能力は平均値でって言ったよね! 第2巻 序盤あらすじ
※本あらすじはまーぶるが作品を読んでまとめた内容です。
間違いや表現がおかしい場合でも厳しいツッコミは入れずに大目に見てね!(。-∀-)
マルセラ、モニカ、オリアーナの3人は、王宮からの茶話会に呼ばれていた。
目の前には第3王女のモレーナと第一王子のアダルバード、第二王子のヴィンス。
周囲には国王をはじめ宰相や護衛隊長、ボーナム伯爵夫妻。
目的はエクランド学園から姿をくらませ逃げたアデルの行方を探るためであった。
マルセラたちはアデルのことを守るため、茶話会の招待状が届いた際「普通の女の子アデル」を印象付ける口裏合わせをし、モレーナ達王族らとの会話をしていた。
が、迂闊にもモレーナがアデルに女神さまが宿っているとマルセラたちに話をしてしまう。
何のことだか理解ができていないマルセラだったが、アデルの行動を予測する「アデルシミュレータ」なる謎の能力が開花しており、アデルが変なごまかし方をしてそのような話をしたと推測。
話を合わせることによりも無事(?)モレーナとお友達になることとなる。
一方そのころ、アデル(マイル)は赤き誓いのメンバーとともにギルドの常時依頼を実施していた。
その中のターゲットのひとつであるオーク狩りを行っていたが、メーヴィスの未熟さにより所持していた剣が折れてしまう。
帰還後、街で売っている安物の剣を買わせ無理やり強化してしまうマイル。
なんと岩に切りつけある程度まで食い込んでいるにもかかわらず剣が折れていない。
そんな場面を見たポーリンは、折れた剣を修復すれば買わなくて済んだとマイルに詰め寄るのであった。
私、能力は平均値でって言ったよね! おすすめポイント!
・ 相変わらずのマイルの能力!!
・ レーナの過去…
・ 宿屋の看板娘レニーちゃん!!
相変わらずのマイルの能力!!
相変わらずマイルの能力は凄いものばかりです。
アイテム作成では、メーヴィスの折れた剣を岩にも負けない伝説級の剣にしたり、人にはまず引けないスリングショット(超高威力)で獲物を狩ったり。
アイテムボックスでは岩トカゲ26匹にロックゴーレムの球体にほかにも小物をたくさん収納し、見たことのないレベルの容量を収納してしまったり。
戦闘ではロックゴーレムの部位を一撃で粉砕し、メーヴィスも伝説級の剣で部位粉砕できるようにし、さらには40人もいる軍隊の兵士を全く相手にさせずに捕縛する。
どこのチート能力持ちですかという感じです。
でも性格は結構ポンコツで、実家の秘伝ですべて解決しようとするなど知能レベルは高くなさそう。
ここは平均値じゃないのかな?
そんな一家に一人は欲しい便利なマイルさん、次巻以降はどんなやらかしするのでしょうね?
レーナの過去…
レーナの過去が明かされましたね。
商売道中に盗賊に襲われて行商人だった父親を殺され、途中で助けてくれた赤き稲妻のメンバーも盗賊と強欲な商人によって殺され、かなり過酷な少女時代を送ったようです。
読んでいて悲しくなっちゃいますね(ノД`)・゜・
だから盗賊が絡むことになると見境がなくなって、「盗賊は殺す」なんて過激な性格に。
自分が経験してきた悲しい過去を繰り返さないようにという考えがあるにしても報われないです。
でも過去をマイルたち赤き誓いのメンバーに話した後、少しは自分の置かれている状況が分かり個人の恨みだけでじゃなくパーティとして振舞っていかないといけないと諭され、少しは落ち着いたのかな?
ハンターとしてだけでなく、心の成長とかも今後描かれるのでしょうね。
・・・それにしてもポーリン、ちょっと怖いね。
宿屋の看板娘レニーちゃん!!
宿屋の看板娘、レニーちゃん、十歳。
マイルたちの宿泊料金交渉に対して、宿屋の利益となるような見返りを要求し、マイルたちがその見返りを履行していないとなるとキッパリと約束守ってと言える胆力。
十歳とは思えないね。
しかも料金交渉は主である父親と母親にも交渉してその結果をもぎ取ったとか、完全に宿屋牛耳ってる感じがするよ。
レーナがご飯を噴き出して周りを汚した時も、言葉を発さず肩をたたいてにっこりとし、水の入った桶と雑巾を差し出す・・・ちょっと怖いね。
個人的評価/感想
★★★★★
・赤き誓いの本格的な活動開始!
・マイル強すぎ!
・レーナ以外の過去が気になる!
感想
2巻で本格的に赤き誓いとして活動を開始し、通常依頼から対人戦闘まで様々な経験をするストーリーでした。
特に主要キャラクターであるレーナの過去が垣間見えたことで、彼女の性格や得意魔法の一端がみえてストーリーに厚みが出てきました。
マイルの戦闘能力が相変わらず高いため戦闘に関しては全く心配せず読み進められていますが、マイルの非常識さや突拍子もない行動は見ていて飽きずに楽しめます。
この分だとハンターとして赤き誓いのメンバーとしばらくは行動を共にする流れのようです。
1巻の感想で書いた領地に戻るというのは当面なさそうですね。
次巻以降はレーナ以外のメンバーの過去や因縁、もしくはマルセラたち3人のストーリーなども出てくるのか楽しみです。