ライトノベル

【ラノベ】私、能力は平均値でって言ったよね! 第1巻 感想・評価

出典:FUNA(2016年)
「私、能力は平均値でって言ったよね! 」第1巻
アース・スターノベル

まーぶるです。

今回は「私、能力は平均値でって言ったよね!」第1巻の感想・評価です。

若干ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。

私、能力は平均値でって言ったよね! 作品情報

原作

著者「FUNA」イラスト「亜方逸樹」によるライトノベル。

私、能力は平均値でって言ったよね! 第1巻 序盤あらすじ

※本あらすじはまーぶるが作品を読んでまとめた内容です。
 間違いや表現がおかしい場合でも厳しいツッコミは入れずに大目に見てね!(。-∀-)


ある日の朝、アデル・フォン・アスカムはすべてを思い出します。

自分は十年前に死んだ栗原海里であったことに。
そして死んだ直後に神様のような存在に出会ったことも。

神様の話によると、海里は世界の運命により本来死ぬはずだった少女を助けたのでした。
しかもその少女は将来人類にのためになる基礎理論を確立する予定であったことも。

神様はそのお礼として、海里に記憶を持ったまま新たな人生を贈ることを提案します。
文明の遅れたその世界で不自由なく暮らすため優れた能力を付与することも付け加えて。

しかし前世で頭の回転が早く周囲の期待が重すぎた海里はこう言います。
「能力は、平均値でお願いします!」

後々のこの「平均値」という要求に頭を抱えることになるのですが、栗原美里から人生をチェンジしたアデル(=マイル)の平穏(?)で楽しい物語が始まります。
(記憶がないだけで十年前から始まっていますけどね)

私、能力は平均値でって言ったよね! おすすめポイント!

おすすめポイント!

 ・ 「能力は平均値でって言ったよね!?」by アデル(マイル)

 ・ 頼もしいお友達!!

 ・ 頼もしい冒険仲間!!

「能力は平均値でって言ったよね!?」by アデル(マイル)

アデルには人間の平均の6800倍もの思念波出力があることがナノマシンとの会話で判明します。

ナノマシンの話によると、マイルの思念波出力は最強の思念波出力を持つ古竜の半分だそうで。。。
ずいぶんとざっくりした平均値なんですね!
そのほかにも、身分が王族と奴隷の間の子爵、身体的特徴もヒト種族の平均、ナノマシンを利用できる権限も創造主と通常生物の平均、力もクローゼットの金属製のとってをぐにゃりとできるので、多分古竜の半分くらいと想像。

何だろう、明確に違うとは言いにくいけど合っているとも言えない、平均の概念がメチャメチャ雑な定義でまかり通ってる。
普通であれば最上位、最下位を切り捨てた平均とかなるべく平均値になるようにすると思うけど。
・・・この能力を付けたのは(=平均値を定義した)のは神様だよね?
なんでこんな単純な、ミス・・・とは言えないけど不思議な能力の付け方したのだろうか。

まあアデルは愚痴を言ってるけれど、意識すれば普通に暮らせるわけだから色々なやっちまう行動は「アデルがうっかり屋さんだから」ってことになりますね。

学校で前の実技実施した人の能力だけ参考にするとか、ワンダースリーに魔法のコツを教えてやり過ぎたと後悔するとか、収納(ほんとは時間の概念がなく時間経過もない時空連続体)を人前で簡単に使ってしまうとか。

そんなアデルのうっかりな性格も随所に出て、そのせいで苦悩している(他人から見たら羨ましいかも)アデルも見ていて面白いです。

頼もしいお友達!!

エクランド学園に入学し初めてできたお友達が、ワンダースリーと教師たちに呼ばれるようになる、マルセラ、モニカ、オリアーナの三人。

この三人、登場時は目の上のたんこぶ的なアデルを懲らしめるために近づいたのですが、アデルの悲惨な生活を見たことで急激に頼もしいお友達に。
翌日には下着をプレゼントしてくれるとか、根はいい人たちなんですね。
(アデルは最初からお友達と思っていましたが。)

確かに服も持ってなくて、肉もついてない骨がおやつだと勘違いしたら大抵の人は同情して優しくしてくれますよね。
・・・まーぶるだって優しくしちゃいますよ。

頼もしい冒険仲間!!

Fランク冒険者「マイル」として登録したアデル。

ギルド職員のミスでFランクからとなってしまっため、Cランクになれる可能背がある王都の養成学校に通うことに。
そこで後のパーティ「赤き誓い」となるメンバーのメーヴィス、レーナ、ポーリンの三人と出会います。

それぞれ理由を抱えて養成学校に来ているのですが、マイルにとっては初めての冒険者仲間。
同部屋での生活、学校の課題攻略、休日の生活費稼ぎなど常に一緒に生活をすることにより絆が芽生えていきます。
ギルド職員、ミスGOOD JOBって言ってあげたいですね。

さらには、卒業時のCランク試験でBランクパーティに勝利してしまいます。
最後のグレンとの戦いは八百長でマイルが負けてしまいましたが、観客にはバレバレのようですし実質完全勝利と言えるでしょう。

このようにBランクパーティをも倒せる実力を持った仲間を手に入れたマイル、経験は足りませんが能力が高く今後とんでもない活躍が期待できます!
(活躍と共に、とんでもないやらかしもある気がするけど!)

個人的評価/感想

個人的評価

★★★★★

・異世界転生系のファンタジー!

・起伏のあるストーリーが面白い!

・アデルの活躍(非常識?)から目が離せない!

感想

アデルが学園に入学するところから、冒険者マイルとして登録し活躍を開始する直前のところまで、ノンストップで一気に読み進めることができました。

アデルの生い立ちは決して恵まれたとは言えませんが、前世の栗原海里時代の記憶をフルに活かしてイメージして魔法を使うことができるという強みがあるため、この先もあまり心配せずに見守ることができそうです。

ストーリーも学園から逃走したり、ハンターとして獲物を狩ったり、王族から女神の依り代として目をつけられたりと、起伏があってとても面白かったです。
後は今後のマイルのやらかしにも期待が持てます。

今後は赤き誓いのハンターマイルとして生活するのか、アデルとして領地に戻るのか、それとも別の道があるのかまだ先は読めませんが非常に楽しみな作品のひとつです。

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