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【映画】劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE 感想

出典:映画「PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」
メインビジュアルより

まーぶるです。

今回は2023/05/13(土)に映画「PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」を見てきましたので感想です。

ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。

映画「PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」作品情報

ストーリー

2118年1月。公安局統括監視官として会議に出席していた常守朱のもとへ、外国船舶で事件が起きたと一報が入った。同じ会議に出席していた厚生省統計本部長・慎導篤志とともに現場に急行する朱だったが、なぜか捜査権は外務省海外調整局行動課に委ねられていた。船からは、篤志が会議のゲストとして呼んだミリシア・ストロンスカヤ博士が遺体となって発見される。事件の背後には、行動課がずっと追っていた〈ピースブレイカー〉の存在があった。博士が確立した研究…通称〈ストロンスカヤ文書〉を狙い、〈ピースブレイカー〉の起こした事件だと知った刑事課一係は、行動課との共同捜査としてチームを編成する。そこには、かつて公安局から逃亡した、狡噛慎也の姿があった――。博士が最後に通信した雑賀譲二の協力を得て、文書を手に入れるべく出島へ向かった一係だったが…。
〈ストロンスカヤ文書〉を巡り、予想を超えた大きな事件に立ち向かっていくこととなる朱と狡噛。その先には、日本政府、そしてシビュラシステムをも揺るがす、ある真実が隠されていた。ミッシングリンクをつなぐ〈語られなかった物語〉が、ついに明らかになる――。

引用:映画「PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」公式サイト STORYより

映画「PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」 感想

狡噛慎也の帰国と公安局刑事課一係の関係

「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」Case.3にて花城フレデリカにスカウトされ、本作で外務省海外調整局行動課メンバーとして日本国内で活動をしていました。

刑事課一係との関係は微妙で、特に宜野座伸元には劇場版第1作目で最後に「もう目の前に現れるな」と言い放たれたのに戻ってきたことで、胸元を掴まれて詰め寄られてしまいます。
しかしブランクがあったとはいえさすが元一係だけあり、息ぴったりの戦闘や、みなまで言わせずに相手の考えを理解できるなど、力/能力は全く衰えていません。
禾生局長から(正確には覚えていませんが)「一度首輪から放たれた猟犬は二度と戻さない」的な発言が無ければ、一係に即時復帰できるレベルであると感じました。
もちろん海外での傭兵経験や自己鍛錬があったからなのでしょうが、そうでなければフレデリカからスカウトなんてされないですよね。

朱のことも理解/信頼してはいるようですが、譲れない信念がありただ仲良しというわけでもないように見えます。
本作では狡噛が依然起こした事件について、信念ゆえに朱が言って欲しい言葉を言えないというもどかしさも抱えている様子も描かれていました。

狡噛は最後まで朱のことを気にしてはいましたが、彼女が起こそうとしていることを最後にやっと気づきますが手遅れ。
事件を起こした朱は収監されてしまいます。

しかし「必ず迎えに行く」というセリフで本劇場版の狡噛のストーリーは追わりました。

外務省の闇ピースブレイカー

本作では、外務省が過去に創設した「ピースブレイカー」という部隊が解散後も独自の部隊として暗躍し、国外で破壊活動を行っていました。
その部隊員たちも特殊で、犯罪係数が執行対象ではなくドミネーターが使用できないというもので、「ディバイダー」という特殊チップを使用し、リーダーである砺波告善へ自らの精神を委ねるという行いをしていたからでした。
犯行を行っている「体」はそれぞれ本人のものだけど、「頭」が砺波告善の意思で行われているため、それぞれの部隊員の犯罪係数は上がらない、ということですね。

また、ピースブレイカーに関与していた人たちも登場。
部隊創設に関係した 慎導篤志、潜入捜査員としてピースブレイカーに入ったの兄、甲斐・ミハイロフなど、TVアニメ3期の刑事課一係監視官でもある灼やの関係者がどのようなかかわり方をしたのか、またどのような最期であったのか、描かれました。

最終的にはシビュラシステムは彼らピースブレイカーとの取引を行い、主権を認める代わりに日本政府に協力をする方針で話をまとめようとしましたが、法の必要性を訴える朱と刑事課一係、外務省行動課によって最終的には鎮圧されました。
シビュラシステムが優秀なことは認めるけど、目の前で行われた犯罪に対して裁くことが出来なくなるという怖さはあるよね。
そんな人間たちをシビュラシステムは仲間に取り込もうとするから断罪はしないし、お飾りのお役人はそんなこと公開されないから知らないので、法を廃止しようと考えていたのかな。

ミッシングリンク補完

Sinners of the System3部作とTVアニメ3期の間を保管するストーリーでした。
その中でもいくつか重要な事柄が本作で明かされています。

TVアニメ3期でなぜ朱が収監されているか。
法を廃止してすべてをシビュラシステムに任せようとしている事への危険性を訴えるため、自身の濁りにくい色相を利用し禾生局長を公の場で殺害するという犯罪を実施しました。
殺人を犯しても色相が濁らない=シビュラシステムのみでは犯罪者を裁く、防犯にはならないということを自ら実施することで、法を廃止する危険性を訴えたのですね。
己の信念を曲げない強さは凄いと思いますが、果たしてここまで朱が犠牲となる必要があったかどうかは賛否があるかもしれません。

TVアニメ3期でも出てきた、灼との妻の舞子の関係性も今まで以上にはっきり見えてきました。
本作序盤で殺害されてしまった、行動経済学/統計学の世界的な権威であり「ストロンスカヤ文書」と呼ばれるシミュレーション基礎理論を確立したミリシア・ストロンスカヤが舞子の母親であること、そのミリシア・ストロンスカヤを殺害したのが、ピースブレイカーに潜入捜査していたの兄である甲斐であること、砺波に体を乗っ取られた甲斐を止めるため殺害したのが灼の父である慎導篤志であること、そして最後に全ての責任を負って自殺した慎導篤志
ずいぶん複雑かつ、コンパクトな人間関係でまとめられていますね。
TVアニメなど会話の端々で会話などされていましたが、本作を見て全てが明らかになった感じです。

感想まとめ

「劇場版3部作の Case.3 恩讐の彼方に」と「TVアニメ第3期」をつなぐエピソードという名の通りのストーリーでした。

既に未来の時系列の話が進んでいるため結果は分かっている箇所もありましたが、経緯が詳細に描かれており、より一層サイコパスの世界観を理解できたと思います。
緊張感があるストーリーの端々に、敵味方に限らない登場人物それぞれの正義と信念が見えていました。(共感できるかは別のお話ですが…(~_~;)

また作画も綺麗でキャラクターの表情や動作などはもちろんの事、雑賀教授が映った窓に流れる雨のしずくなど細かく表現されていました。
作品の性質上暗い画面や落ち着いた場面が多めなのですが、綺麗な作画のおかげか良く見えました。
(一部TVシリーズは暗くて見えにくかった箇所とかあったので・・・まーぶるだけ?)

音楽も「凛として時雨」「EGOIST」とおなじみのアーティストで世界観を補完してくれています。
(まーぶるは「EGOIST」が好きですね!)

本劇場版の観賞を機会に、もう一度TVシリーズや劇場作品など見てみるのもよいかもしれませんね。

それでは今回はここまで!!

おまけ

2日目だけど、朝一の時間で鑑賞。
本当は金曜日に見たかったのですが、休みが取れず。

鑑賞特典はしっかりゲットしてきました。

本当は常守朱のアクスタが欲しかったんだけど、既に売り切れて買えませんでした。
物販は鑑賞後の後回しにしたのが悪かったのか、初日で既に売り切れてしまっていたのか・・・
仕事先の仲の良い人が金曜の夜見に行く!と言っていたのでその手を使えばよかったかも。

クリアしおりも2個買いましたが、残念ながら朱は出てこず。
しおんさんとしょうくん・・・

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