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【映画】劇場版 BLUE GIANT 感想

出典:映画「BLUE GIANT」ポスタービジュアルより

まーぶるです。

今回は2023/03/12(日)に映画「BLUE GIANT」を見てきましたので感想です。

ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。

映画「BLUE GIANT」作品情報

ストーリー

ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。

卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。

大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。

楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。

トリオの目標は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えること。 無謀と思われる目標に、必死に挑みながら成長していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。「So Blue」でのライブ出演にも可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続いていくかに思えたが、ある思いもよらない出来事が起こり……

引用:映画「BLEU GINAT」公式サイト STORYより

原作

著者「石塚 真一」による漫画ライトノベル。

映画「BLUE GIANT」 感想

三人の生き様

三者三様の生き様を見せられました。

ただひたすらに世界一のジャズプレイヤーを夢見て、仙台から上京しテナーサックスに邁進する宮本大。
幼い頃からピアノに打ち込み、ジャズに全てを捧げてきた一流の技術を持つ沢辺雪祈。
経験の無い素人からドラムを始め、大と雪祈という2人の才能の背中を追いかける玉田俊二。
彼らの彼らなりの壁にぶつかり、それを乗り越えて成長する姿に心惹かれます。

宮本大。
仙台からあても伝手もなく上京、練習場所にも苦労しながら「So Blue」というジャズの最高峰ステージに立つまで、一度も諦めず常に前を向いて進んでいく力強さ。
またバンド「JASS」として組んだ仲間を甘やかさない、けど決して見捨てもしない温かさ。
彼の力強くも優しい生き方が、雪祈の技術一辺倒の心を動かし最高のジャズを演奏できるようにしたのだと感じます。

沢辺雪祈。
ジャズの日本最高峰ステージである「So Blue」支配人の平に、技術はあるけど小手先でつまらないと言われた後の成長っぷり。
偶然とはいえ、来日できなくなった海外ミュージシャンの代打としてSo Blueで演奏した際は、客、ミュージシャン、もちろん平も含めて技術だけでない高いレベルの演奏を行い、JASSのSo Blueへの出演を決定付けることにも繋がります。

玉田俊二。
大学で熱心に打ち込もうとしたサッカーサークルだが、周りの温度感が自分と違う事に気づき熱意を失ってしまいます。
そんな中、高校時代の大が打ち込むジャズにドラムとして参加することを決意。
経験などない素人であり、最初は雪祈に「メンバーは無理」と言われてしまうが、後戻りできないようドラムセットを購入したり、ドラム教室に通ったりして必死に2人の才能に食らいついていきます。
結果、技術は稚拙ながらも「So Blue」支配人の平から音楽への前向きな姿勢を評価されるに至ります。

時には仲間でぶつかりながらも互いを信じてる姿は青春って感じがします。

音楽は大迫力!

音楽に迫力がありました。

まーぶる、ジャズというジャンルに詳しいわけでも(むしろ初心者ですが)楽器演奏したことがあるっわけでもないのですが、映画館にて見る(聞く)という点では迫力満点です。
映画の公式サイトを見ると、原作者が以下のように考えていたと書かれています。

「映画」にこだわったのは原作者の石塚真一。実際のジャズのライブのように大音量で、熱く激しいプレイを体感してもらえる場所は映画館しかない、との考えに基づいたものだ。
原作の各エピソードが魅力的なことから、当初は「TVシリーズのほうが向いているのではないか?」と考えていた立川監督も、その理由を聞いて納得したという。

引用:映画BLEU GINAT」公式サイト PRODUCTION NOTEより

まーぶるも、TVアニメやVOD(動画配信サービス)などでは迫力がそれなりになってしまうと感じるほど、映画館で聞く「音」は迫力があったと感じました。

またJASSによるライブパートの演奏/演出も一流のアーティスト、オーディションで選ばれた実力者が担当しており、(再度言いますが)映画館の音響と組み合わせると最高で迫力満点!!

是非とも映画館で見ていただきたいです。

気になる点!

気になった点も書いておきます。

熱いストーリーではあるのですが、先の展開がある程度推測できる、要はありふれた話の構成だと感じました。

まーぶる原作は読んだことがないですし、なかなかの巻数(大が海外に行くまでに10巻?)があり、細かい話までは120分の中に詰め込めないのは分かっています。
しかし、3年間の経験しかない大という才能に雪祈が打ちのめされ、ジャスの最高峰の支配人にも強烈なダメだしをされるが、最後には壁を乗り越えて皆で最高峰の舞台に立つ、玉田俊二という素人が1年程度(?)ドラムの練習をしただけで、その道の最高峰の舞台の支配人に認められて舞台に立つなど、ご都合主義と感じました。

もちろん原作は細かいストーリーや背景が緻密に構成されており、基本線は同じだったとしてもそんな印象は抱かないのだと思うのですが、映画だけ見た人はまーぶると同じ考えの人も居るのではないでしょうか。

あとは単純に作画がちょっと荒いのかな?と気になりました。
もちろん演奏している際の線だけの表現や原色っぽい色での表現などは、大の心の内や熱い思いを表現したりしているので問題ないと思いますし、原作の作風に意図して寄せていたりする作画なども良いと思います。

ただまーぶるは細かい部分の小物類が結構縮尺とか変だったと思って見ていて気になりました。
(個人的に一番気になったのは随所にでてくるペットボトル。現実とずいぶん違う気が。。。)
TVアニメなどは時々そんな作品も出てきてネタにもなりますが、映画なのでそのあたりも気を使ってクオリティ高くしてくれればいいのにと感じました。

感想まとめ

夢に向かって走り続ける男達の物語だったと思います。
己を信じ、夢向かってひたすらに邁進する姿勢は心に熱く響きました。
自分もあんな風に生きることができたら格好いいと思いつつ、現実にはなかなかできないことを代理で叶えてくれ夢を見させて貰った気分の方も多いのではないでしょうか。

ライブパートも、公式サイトによると上映時間の1/4程度(30分!)もあるそうなのですが、それを感じさせることないくらい熱い迫力ある演奏でした。
監督はジャズに興味のない人が飽きないか心配だったようですが、初心者&特に興味があったわけでもないまーぶるが飽きずに見続けられたので、問題なかったのだと思います。

ちょっとネガティブな感想も書いてしまいましたが、今後原作も見て映画の補完をしてみたいと思います。
そうすることで、映画の気になった点も自己解決できるかもしれませんしね(*´ω`)

原作の漫画は現在時点(2023年3月)で連載続いており映画後も描かれているようなので、そちらも映像化できれば見てみたいと思います。

それでは今回はここまで!!

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