ライトノベル

【ラノベ】若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 第1巻 感想・評価

出典:森田 季節(2017年)「若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!」
ダッシュエックス文庫

まーぶるです。

今回は「若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!」第1巻の感想・評価です。

若干ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 作品情報

原作

著者「森田 季節」イラスト「47AgDragon」によるライトノベル。

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 第1巻 序盤あらすじ

※本あらすじはまーぶるが作品を読んでまとめた内容です。
 間違いや表現がおかしい場合でも厳しいツッコミは入れずに大目に見てね!(。-∀-)


「今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。」

フランツは三十数社目となる白魔法企業からのお祈りの手紙を読んでいた。

なかなか就職が決まらないフランツに、寮の食事担当リーゼちゃんから黒魔法の会社を勧められる。

黒魔法業界は「キモイ」「キタナイ」「キケン」の3K魔法業界と呼ばれており、とくに若者たちの黒魔法離れが深刻であった。

受けるだけ受け合わなそうだったら辞めようと考えていたフランツだが、面接をしたネクログラント黒魔法者の代表ケルケルから説明を受け、思いのほかホワイトな企業でかつ高給であると認識する。
さらに社員寮付きしかも格安と提示され、ネクログランド黒魔法社に就職することを決意する。

また黒魔法業界では単純労働を行わせる使い魔を召喚するため、ケルケルは試しに召喚するようフランツに言うが、召喚したのは上級魔族のサキュバス、セルリアであった。

さらにはインプを強制送還する幹部社員にしかつかない魔法も実行し、ケルケルに才能を見いだされたフランツは、セルリアとともに社員寮に住み始めるのだった。

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! おすすめポイント!

おすすめポイント!

 ・ 黒魔法業界のイメージ払拭!!

 ・ セルリアやばい、フランツ羨ましすぎ!!

 ・ ネクログランド黒魔法社に就職したい!

黒魔法業界のイメージ払拭!!

過去様々な作品では黒魔法というと、呪いや生贄、暗いなど比較的後ろ向きな雰囲気で書かれることが多いと思います。

しかし本作品では、召喚や黒魔法は出てくるし、ケルベロスやサキュバス、インプなど種族的には魔界に属する人物は登場しますが、生贄や暗いイメージの話はほとんど出てきません。

ケルベロス社長は、ネクログランド黒魔法社を通し社会に最近の黒魔法業界が3Kではない事を広めようとしているし、使い魔のサキュバスは主人を守るために存在しており、エッチなこともしても魂などの主人を害するような対価は求めないし、インプなんて沼の掃除しています。

魔法も戦いではなく社会インフラの中に溶け込ませた使い方をしており、そんな使い方あるんだという感心させられる設定が多々あります。

まさに黒魔法の使い方や見方を変えて明るい黒魔法業界を演出している珍しい作品です。

謎なのは、斜陽業界である黒魔法社が、一般的に認知されている白魔法業界より給料が高いのは謎ですが・・・きっとケルケル社長が優秀なんですね。

個性的な登場人物!!

登場人物が色々な意味でぶっ飛んでますね。

まずはケルケル。
黒魔法業界を良くしようと働くネクログランド黒魔法社社長で年齢5世紀。
頑張って白魔法業界より良い給料を社員に出す経営手腕を持ちながら、ホワイト社風を守る頼りがいのある人物。

次にセルリア。
フランツに呼び出された使い魔にして、上級魔族であるサキュバス。
常に主人のことを考え、非常に面積の少ない衣服で常にフランツのそばに居たがる人物。
魔法も使え、フランツを目の敵にする同級生との対決で圧倒的な強さで勝利した。

ファーフィスターニャ。
テンション低めで無口な会社の先輩。
口数が少なく、フランツ同様面接で就職活動に失敗していたところを、ケルケル社長に拾われる。
しかし黒魔法の腕前は自他ともに認める腕前で、立体魔法陣を編み物で実現してしまう超絶黒魔法使い。

トトト。
褐色な素肌でダークエルフな会社の先輩。
ネクログランド黒魔法社のいち部門であるドラゴンスケルトン運輸部門を担う人物。
ドラゴンスケルトン内部に大量の荷物を載せることで、素早く大量の輸送を可能としている。
元ドラゴンスケルトンの走り屋で、ケルケル社長に拾われ社員となる。

メア。
名状しがたき悪夢の祖という二つ名を持つ恐ろしい悪魔。
兄との別れが悪夢を見るきっかけとなり、肥大化し他の人にも悪夢を見せるようになっていた。
フランツの匂いに包まれて眠ることにより悪夢を見ずに済んだことから、フランツになついている。

と、1巻にでてくる主要人物だけでもかなり個性的です。

ほかにも寮の食事担当リーゼや、ネクログランド黒魔法社居候のクルーニャなどまだまだ深堀エピソードがありそうな人物もいるので今後どのように描かれるのか気になりますね。

ネクログランド黒魔法社に就職したい!

もうタイトル通りですね。

沼の掃除はインプに頼んでやってもらい、実質仕事は監視だけ。
お給料は白魔法業界よりも多い。

継承魔法でかわいい社長とあんなことやこんなこと。
性に奔放な先輩とあんなことやこんなこと!
さらにサキュバス召喚に成功すればあんなことやこんなこと!!

・・・おっと、取り乱しました。

つまり、給料もいいしホワイト企業だしあんなことやこんなことできるなんて。
そんな会社に就職したいよ!

個人的評価/感想

個人的評価

★★★★☆

・ストーリーが面白い。

・1巻で主要な登場人物が比較的多く出てきて多彩。

・フランツが羨ましい。

感想

本作品は、明るい黒魔法業界を主役としている珍しい作品です。

主人公であるフランツが黒魔法に適性を見出し、黒魔法業界の昔の3Kから今の3Kへの改善を体験して成長していく過程が見られ、また社長が黒魔法業界を良くしようと社員を集めて奮闘している姿も端々で見受けられ、ストーリーとして面白いと思います

若干(いや、だいぶ?)フランツが羨ましいことになっているのは超個人的にマイナスポイントですが、様々な個性がある登場人物が居ることも、ストーリーに厚みを持たせて評価ポイントです。

今後この登場人物の多さを続けるのか、もっと深堀して厚みを持たせていくのか期待大です。
できればフランツにけしからん・・・うらやま・・・いい思いをさせない方向が希望です!!!
(個人の感想です)

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