ライトノベル

【ラノベ】天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜 第1巻 感想・評価

出典:鳥羽徹(2018年)「天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜」
GA文庫

まーぶるです。

今回は「天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜」第1巻の感想・評価です。

若干ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。

天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜 作品情報

原作

著者「鳥羽徹」イラスト「ファルまろ」によるライトノベル。

天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜 第1巻 序盤あらすじ

※本あらすじはまーぶるが作品を読んでまとめた内容です。
 間違いや表現がおかしい場合でも厳しいツッコミは入れずに大目に見てね!(。-∀-)


ナトラ王国で摂政を務めている、ウェイン・サレマ・アルバレスト王子。
王である彼の父親の容体が芳しくなく、代わりに国政を担っている。

そんな彼が考えているこは・・・
「国を売ってトンズラしてえええええええ!」
ナトラ王国はド貧国であった!

大陸北部に位置するナトラ王国には、短い夏と長い冬が存在しており、めぼしい資源もなく、観光といえばありがたくない雪景色くらいであった。

そんな王子を支えるのは、補佐官であるニニム。
彼女はウェインが心を許している数少ない友人でもあり、ウェインの本心を知る人物でもある。

ことあるごとに王子とは思えない発言をするウェインを叱咤しながら、時には脅したり肉体言語(?)で意志疎通しながら、共に国を支えている。

そんな二人を中心に進む物語。

はたしてウェインは無事国を売って平穏な隠居生活をおくれるのか!

天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜 おすすめポイント!

おすすめポイント!

 ・ ウェインの本性!!

 ・ ニニムの強さ!!

 ・ 策士、策がはまりすぎる!?

ウェインの本性!!

帝国への留学から戻って以来際のを開花させ家臣達はウェインの元で団結、妹には頼もしい兄と思われています。

しかし本性は、ド貧国であるナトラ王国を他国に売って自分は隠居生活を目論んでいる、とんでもない王子です。
ナトラ王国の価値を高めるために真面目で国想いな王子を演じていますが、ニニム以外の人物がいなくなると途端に本性を現し、国の価値をどうしたら高め、どうしたら売れるのかを口に出します。

しかしニニムにそんな寝言を聞かれるたびに、尻を蹴飛ばしたり関節を決められたりして、真面目に仕事をさせられています。

・・・あれ、ただイチャイチャしているだけのようにも思えてきました。

しかし頭が切れることも確かで、数々の方策を考え成功させてしまうことが魅力のひとつです。

ニニムの強さ!!

ニニムは補佐官ですが、軍を率いる将の教育も受けており非常に強いです。

西側の隣国マーデンとの最初の争いでは騎馬隊で敵軍の中まで突撃し、たった一撃で敵将を打ち取ります。

また強さは武力だけはありません。
ウェインを信じる心の強さも持ち合わせています。

先のマーデンとの争いでは、敵将を奇襲攻撃するための兵を伏せておく役割をウェインから託され見事に作成どおり敵将を打ち取っています。

今後もニニムの強さが様々な場所で発揮されることに期待します!

策士、策がはまりすぎる!?

ウェインはとても頭が切れます。

戦で相手の動きを的確に読み、自軍が圧倒的に不利な状況でも負けない策を思いつき、かつ実行できる力があります。

しかし、策が上手くいきすぎることもしばしば。

敵軍にほどほどの勝利をし、ある程度の実績を上げて帰還するつもりが、圧勝しすぎてさらに進軍しなければならなくなったり。
奪取した金鉱山の交渉に来た敵の担当官に強気の交渉を仕掛け、金鉱山を高値で売りつけるはずが、渡さないと勘違いされて全面戦争になったり。
挙句にはその奪取した金鉱山が廃坑寸前で価値がなかったり。

とても頭がいいのは分かるのですが、なんというか「着地が上手くない」というのがしっくりくる印象です。
まさに、策士、策がはまりすぎる!by まーぶる

個人的評価/感想

個人的評価

★★★★★

・ウェインとても頭が切れる。

・策がはまるけど、着地が失敗することも含めて面白い。

・ストーリーも次から次へとドキドキする展開が楽しい!

感想

とにかくウェインの策がすごすぎます。
考える策ほぼすべてについて見事にはまり、「いや、こんなことどうやって思いつくんだよ!」という策略で見事敵を翻弄していきます。

でもこんな頭が切れる人が近くにいたらちょっと嫌かも。

ここまでできるなら売国考えず、自分で切り開いていけるのではないかとも思うのですが。
・・・それを言ったら話が終わっちゃいますね。

ともあれこれらからのウェイン王子とニニム補佐官の活躍、ナトラ王国の発展に期待です。

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