
「十歳の最強魔導師」
ヒーロー文庫
まーぶるです。
今回は「十歳の最強魔導師」第1巻の感想・評価です。
若干ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。
十歳の最強魔導師 作品情報
原作
著者「天乃 聖樹」イラスト「フカヒレ」によるライトノベル。
十歳の最強魔導師 第1巻 序盤あらすじ

本あらすじはまーぶるが作品を読んでまとめた内容です。
間違いや表現がおかしい場合でも厳しいツッコミは入れずに大目に見てね!
鉱山奴隷としてボロボロの状態のまま魔石の採掘場で働いていたフェリス。
ある日、魔石が採掘できず「親方」にそれを告げると「旦那」と呼ばれる連中がやってくる。
「旦那」たちは魔石が採掘できないことを確認すると、魔石鉱山であった痕跡を消す名目で鉱山を消滅させてしまう・・・「親方」ともども。
隠れていて見つからなかったフェリスは「何か」に守られ奇跡的に助かるが、「旦那」たちに見つからないよう、元魔石鉱山から逃げ出しある街へたどり着く。
待ちでは皆がキラキラ綺麗で自分が汚いと初めて認識したフェリス。
いたたまれなくなり走り去ろうとしたとき、綺麗な女の子が二人組の男に襲われるところを目撃する。
綺麗な女の子を汚しちゃダメと二人組の男から女の子を引き離そうとするフェリスだが、圧倒的な体格差の前に何もできない。
しかし、助けを求めて叫んだ瞬間「召喚獣」が現れる!
十歳の最強魔導師 おすすめポイント!
・ 魔法学校に入学!!
・ 友との出会い!!
・ フェリスの正体?
魔法学校に入学!!
鉱山奴隷として働いていたフェリスは、知識も常識も何も知らず、ただ魔石を採掘するという行為だけを行ってきました。
パンも「カビていようが泥にまみれていようが貰えてお腹が膨れれば幸せ」という、第三者から見れば悲惨な状態で過ごしていました。
不遇な立ち位置から物語が始まる作品は数多くありますが、それが普通で「幸せ」と感じてしまっていることはあまりなく、読んでいて切なくなってしまいます。
しかしそんな境遇も、街でアリシアを助けてから一変。
まずはアリシアを助けたことで、(魔力の使い過ぎで意識を失っていが)お礼として彼女の家に連れてこられる。
そこで初めてのお風呂と、初めての美味しいご飯を体験し、今までの「幸せ」が幸せではなかったことに気づいてしまう。
もう1巻の序盤でまーぶるの涙腺はゆるくなっちゃうよ( ノД`)シクシク…
そして召喚獣を召喚出来てしまったことから魔力の測定を行い、その強大さかつ制御のできなさから魔法学校に入学するようにアリシアの父、ロバートが手続きをして魔法学校に入学することに。
これでようやく普通の女の子として(いやちょっと上流階級っぽいけど)過ごせるようになって良かったよ。
ここからフェリスの本当の幸せが始まると嬉しいな!
友との出会い!!
無事学校に入学できたフェリスは、友達もでき始めます。
アリシアはお屋敷に居る時から世話を焼いてくれて、学校でも同じクラスで常に寄り添ってくれています。
テテルは明るい性格で誰とでも仲良くなれるのですが、自由奔放で色々と突拍子もないことを行う問題児(とはちょっと違うような気もするけど)。
(友達かどうかは今のところ微妙ですが)ジャネットはアリシアをライバル視しており、典型的なお嬢様っぽい感じですが、フェリスのことが大好きであり、かつ自分の感情を素直に表現できないツンデレさんです。
その他にも、魔法学校の先生たちやグーデンベルト家の人々と新たな出会いも体験し、どんどん幸せが多くなっている姿を見て段々安心してきました。
フェリスの正体?
フェリスの正体はまだ謎に包まれています。
過去や両親の有無、なぜ鉱山で働いていたかなど明かされていない点がいくつもあります。
ただ真実の迷宮にいる召喚獣たちの言葉から、「なんらかの女王」であり、かつ今の肉体は本物ではないような雰囲気が伝わってきます。
冒頭の「旦那」たちの鉱山破壊で守られていた時も、アリシアの呪いを解いた時もこのあたりの設定や魔力が大きいことが関係していそうですね。
また、冒頭に出てきた「旦那」たち、最後に出てきた「探究者」。
彼らも今後のストーリーで重要な役どころになってきそうな気がします。
まだ1巻なので、これから物語が進むにつれて明かされてくのではないかと思います。
個人的評価/感想
★★★★★
感想
鉱山奴隷であったフェリスが、魔法学校で一般的な幸せになるまでを描いた1巻だと思います。
「黒雨の魔女」や「探究者」など、まだまだ分からないワードが多く出てきますが、それも巻を追うごとに明かされていくのではないかと楽しみにしています。
登場人物たちについてもアリシア以外はまだ深堀されていない状態なので、今後個人をフューチャーしたストーリーなど描かれるのではないでしょうか。