ライトノベル

【ラノベ】英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す 第1巻 感想・評価

出典:鏑木ハルカ(2018年)
「英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す」
角川スニーカー文庫

まーぶるです。

今回は「英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す」第1巻の感想・評価です。

若干ネタバレ要素も含んでおりますが、ご了承ください。

英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す 作品情報

原作

著者「鏑木ハルカ」イラスト「晃田ヒカ」によるライトノベル。

英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す 第1巻 序盤あらすじ

※本あらすじはまーぶるが作品を読んでまとめた内容です。
 間違いや表現がおかしい場合でも厳しいツッコミは入れずに大目に見てね!(。-∀-)


魔神との戦いの末、邪竜を倒し六英雄の一人と呼ばれた男レイドは瀕死となってしまった。

魔人を呼び出した元凶の神父を倒し何とか魔神も倒した。
しかし仲間に助けを求めに行かせたがもう間に合わないだろうと死を覚悟していた。

そして何とか助け出した幼いエルフの少女を安心させるため大丈夫と言いながら、影羽根と呼ばれた英雄レイドは死んだ。

気が付くとレイドは不思議な空間に居た。
それは長年暗殺を生業とし斥候職を極めたレイドですら把握できない空間。

そこで突然神様に出会う。
神様に自分は死んだと聞かされた。

しかし蘇生は不可能という神が「元の世界に戻るんですよ」と意味深な発言をして目の前が真っ暗になり、そこで意識が闇の中に沈んだのであった。
「一つだけオマケしておきますね」の言葉とともに。

レイドは目を覚ました・・・はずだった。
しかし開いた眼はよく見えず世界がぼやけていた。
それどころか体全体が動かなかった。

言葉も話せず、声も子猫の鳴き声のような珍妙な声しか出せなかった。

それもそのはず、レイドは新生児として生まれ変わったのであった。
しかも過去パーティを組んでいた英雄の子供として。

再び英雄を目指すことを決めたレイドであったが、驚いたことに自身の性別はなんと女だった!

英雄と呼ばれた男が生まれ変わった女の体で再び英雄を目指す話がスタートします。

英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す おすすめポイント!

おすすめポイント!

 ・ 英雄を目指す元英雄!!

 ・ 友との出会い!!

 ・ 六英雄の強さ!!

英雄を目指す元英雄!!

転生や時空を超えての転移的な作品は数あれど、ともに英雄として称えられたパーティーメンバーの子供として記憶を持ちながら転生する設定は斬新です。

言ってみれば親の色々な一面を知りながら生まれてくる子供・・・これはバレたら大変ですし、転生した方もなんだかモヤモヤしながら生きていかなければならないという、ちょっと複雑な気分になりますね。

ともあれ、ライエルのような英雄になりたかったレイドは、とても優秀な師匠を父親として手に入れることが出来た点は良かったのではないでしょうか。
・・・時々ライエルにキスされる事はたまったもんじゃないでしょうけど。

さらには母親がマリアというてんも恵まれていますね。
マリア本人は甘やかせるつもりがなく最低限の治療しかしない方針だとしても、ケガをしてもすぐに回復できる人が近くにいるということは心強いです。

友達誕生!!

同じ村に住んでいるミシェルと友となった出来事である、コボルト襲撃の事件。
コボルトの襲撃からミシェルを守り、ライエルとマリアが救助が来るまで凌いだことにより、ミシェルと友達になることが出来たニコル。

というか、モンスターに襲われて絆が芽生えるとかちょっと激しい人生ですねΣ(・ω・ノ)ノ!
この世界では村からちょっと出れば襲われるのが普通のようですが、厳しい世界ですね。

そんなミシェルが「射撃」という強力なギフトを持っていたため、ニコルは自身とともに自分を守れる力をつけるためライエルに鍛えてもらうことに。

友人を貴族の魔の手から救いたいなんて、友達想いのかわいい娘ですねニコルは。(中身は男だけど)

続いて友達になった(強制的にならされた?)のは、ラウムに到着してからブーツを買いに入った店で争奪戦を繰り広げたレティーナ。

平民だと知った時はニコルを侮っていたけど、六英雄の娘と知ったとたん友達と言い張りだし、無事(?)ニコルと友達に。

誘拐事件に巻き込まれてニコルは顔を知ってはいましたが、1巻での会話はほぼ最後のほうだけなので、この後ニコルとどのような関係性になっていくのか楽しみです。

六英雄の強さ!!

まさにニコルが目指すべき強さです。(昔の自分であるレイドも入ってるけど)

コボルトに背を向け噛みつかれても平然とし、反撃を行うライエル。

逃げるコボルトを魔法の結界で閉じ込め逃げ場をなくすマリア。
さらにはニコルの傷跡が残らないように回復する能力。

雑魚モンスター相手とは言え、人間が牙を持つ相手に噛みつかれてもびくともしない、敵を封じ込める手段があり回復もお手の物、2人とも人間離れしてます。

ニコル自身もレイド時代の戦い方とギフトをもって既にモンスターや悪党と戦っていますが、体が成長するまでは中々厳しものがありそうですね。
しかも女の子にジョブチェンジしてしまっていますし。

あとはガドルス、マクスウェル、コルティナの3人も邪竜をともに倒すパーティにいるくらいなのでとんでもなく強いのは分かりますが、現在の日常でこの後活躍する場面も出てくるのでしょうかね。
それも楽しみのひとつです。

個人的評価/感想

個人的評価

★★★★★

・ニコルが強くない!!

・六英雄が強い!?

・ストーリーが起伏があって面白い!!

感想

なろう系にありがちな、最初から俺最強!が全くありません。
二コルは技術と知識はあるけど、体がついていかない子供、そこが面白いでです。

そんなニコルを支えるために出てくる六英雄(レイド以外)が強いため、安心して読んでいられ・・・ないですね。
ニコルいろんなことに首突っ込みすぎで危なっかしすぎます。

レイド時代の技術で何とか凌いでいますが、1巻の事件巻き込まれペースで人生進んでいたら近いうちに死ぬんじゃなかろうかと思わせるほどのヤンチャっぷり。

ただそこがストーリー的には面白いところでもあります。

2巻はどんな事件に首を突っ込むのか、楽しみですね。

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